変身ロボット

変身ロボットにあぶらあげを与えると、人に化けて何でも言うことを聞いてくれます。ただし完璧な変身ではなくシッポが見えてしまうのが特徴で、30分経つと元のロボットの姿に戻ります。近くで見ると偽物とバレてしまいますが、遠目には本人としか見えないという絶妙な仕様です。

しずかちゃんがジャイアンをボコボコに!

のびたが町で見かけたドラえもん、実は変身ロボットがドラえもんに化けたものでした。変身ロボットはドラえもんに化けていたため、のびたはすっかり本物と信じ込んでいます。偽物のドラえもんと話すのびたという状況自体が、すでにシュールなコントのようです。

変身ロボット
シッポで偽物とばれやすい

出典:ドラえもんカラー2巻「変身ロボット」P114:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

のびたは変身ロボットにジャイアンをやっつけてもらうようお願いするのですが、ママのお説教が入り、なんと誤ってしずかちゃんに変身してしまうことに!様々な偶然が重なり、変身したしずかちゃんロボットがジャイアンをボコボコにやっつけてしまう珍事が発生したのでした。ジャイアンからすると、普段おとなしいしずかちゃんが突然自分をやっつけにくるという謎展開で、さぞかし面食らったことでしょう。変身ロボットの活躍が、のびたの意図とは全く異なる形で実を結んだエピソードです。

あぶらあげで変身します

変身ロボットにあぶらあげを食べさせると、その人そっくりに変身して30分間言うことを聞きます。完璧な変身ではなくシッポが見えてしまっているのが特徴で、シッポを引っ張ることで30分経過していなくても元のロボットの姿に戻ります。シッポという弱点があることで、知っている人にはすぐに偽物とわかる仕様になっているのは、道具の設計として面白いポイントです。

あぶらあげ1枚(約50円程度?)で何でもお願いできる気軽さも利用し、面倒くさい用事を依頼するのもいいですね。コストパフォーマンスという観点では非常に優れており、ちょっとしたお使いや代理出席など、軽い用事を頼むのにうってつけです。ただし変身できる時間が30分に限られているため、長時間の作業には向きません。長丁場の依頼は複数のあぶらあげを用意して継続変身させるという方法もあるかもしれませんが、変身が途切れる瞬間が問題になりそうです。

あぶらあげというコストの安い食材で動く点も興味深いです。なぜあぶらあげなのかという理由は語られていませんが、油分が多いあぶらあげがロボットの燃料や潤滑剤的な役割を果たしているのかもしれません。あるいは変身能力を持つロボットが最もエネルギー吸収率の高い食材があぶらあげだったという設定かもしれません。

本人以上の実力あり

しずかちゃんに変身した変身ロボットがジャイアンをやっつけたことからもわかるように、本人の実力以上の力を持った存在に変身できるようです。笑顔でジャイアンを殴るしずかちゃんの姿。いくらジャイアンが油断していたとはいえ、想像すると恐ろしいものがありますね。通常のしずかちゃんではまずあり得ない行動が、変身ロボットによって実現してしまうという点は、この道具の潜在的なリスクを示しています。

変身ロボット
怖すぎる光景である

出典:ドラえもんカラー2巻「変身ロボット」P119:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

変身系の道具としてコピーロボットと比較すると、コピーロボットは使う人自身が変身するのに対し、変身ロボットはロボット自体が別の人物に化けるという違いがあります。コピーロボットは自分の代わりに動いてもらう用途が主ですが、変身ロボットは第三者に変身して何かを頼む、という使い方がメインになります。また、コピーロボットは自分にしか変身できませんが、変身ロボットは誰にでも変身できるという自由度の高さも大きな違いです。

本人以上の力が出せるという特性は、スポーツや競技の場面でも面白い使い道があります。例えば自分がプロ選手に変身した変身ロボットを送り込めば、本物のプロ選手を超えたパフォーマンスが発揮されるかもしれません。もちろん倫理的・ルール的な問題は大きいですが、理論上は人間の限界を超えた活躍が可能ということになります。

アリバイ作りやお手伝いに使おう

変身した変身ロボットは話すことができず、シッポも見えてしまっているため、注意深く観察すると偽物とバレてしまうでしょう。遠目には本人としか映らないため、あの時あの場所にいたはず、というアリバイ作りにはちょうどいいでしょう。ただし話せないという制約があるため、会話が必要な場面での使用には向きません。無言で通せる状況でのみアリバイが成立するわけです。

あぶらあげ1枚で何でもお願いできる気軽さも利用し、面倒くさい用事を依頼するのもいいですね。変身先が本人以上の実力を持つという特性から、ヒトマネロボットと組み合わせれば、より精巧な変身と行動模倣が実現できるかもしれません。ヒトマネロボットの行動模倣能力と変身ロボットの外見変身能力を組み合わせれば、見た目も動きも完璧な変身が可能になるかもしれません。

また、変身セット動物ライトなどほかの変身系道具と比べると、変身ロボットは自分が変身するのではなく別のロボットに任せられる点が最大の特徴です。自分の手を汚さずに用事をこなしたい場面では変身ロボットが一番の選択肢かもしれません。なりきりプレートで自分も変装しながら変身ロボットを動かせば、完璧なステルス作戦も可能でしょう。自分も変装しつつ変身ロボットを遠隔操作するという二重の偽装は、相当に込み入った作戦にも対応できそうです。ただしどちらも不正な目的に使うのは禁物で、あくまでも楽しい使い方を考えたいものです。

もし現実にあったら

変身ロボットが現実世界に存在したとすれば、様々な職業や場面での活用が考えられます。接客業では笑顔の得意なスタッフに変身させたロボットを窓口に配置する、俳優や声優が体調不良のときに出演させる、外交の場で語学堪能な人物に変身させて交渉にあたらせるなど、人材不足を補うツールとして重宝されるでしょう。ただし、シッポが見えてしまうという欠点があるため、近距離での観察には耐えられません。カメラで遠目に映るような場面や、パッと見で本人らしければよい状況に限定された使い方になるでしょう。あぶらあげという非常に安価な材料で動く点も特徴的で、コスト面では非常に優れています。量産できれば各種イベントのエキストラや群衆役として大量に活用できるかもしれません。エンターテインメント産業への貢献は非常に大きいものになりそうです。また、教育の分野でも可能性があります。歴史上の人物に変身した変身ロボットを教室に送り込み、子どもたちが直接歴史の偉人と対面できるという体験型授業が実現するかもしれません。もちろん本人そっくりとはいえ話せないという制約がありますが、外見だけでも歴史的人物と対面できるというインパクトは大きいでしょう。シッポが見えるという欠点を逆手に取れば、変身ロボットの使用を公表したうえで正直に行事に活用するという使い方もあります。例えば地元の著名人に変身したロボットをお祭りに登場させ、子どもたちに撮影してもらうというイベントなど、ロボットと人間の共存を楽しく表現できるエンターテインメントとして活用できるかもしれません。変身ロボットは、ロボットというテクノロジーが持つ可能性と、あぶらあげという親しみやすさが絶妙に組み合わさった、ドラえもんらしいユニークな道具です。ひみつ道具の多くが四次元ポケットから出てくる未来の工業製品であるのに対し、変身ロボットはあぶらあげを動力源とするという独特の個性が際立っています。

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