『コーモンじょう』を食べて自分の名前を言うだけで相手がおそれいり、ひれ伏してしまう効果があります。
天下ののび太さま
のび太の町に人相の悪い男が住み着いたかと思うと、子どもたちから毎日20円ずつ税金として取り上げています。
困ったのび太に対してドラえもんは『コーモンじょう』を取り出します。
これを食べて名乗るだけで、相手がおそれおののき、ひれ伏してしまう効果があるんだとか。
ドラえもん18巻「コーモンじょう」P137:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
すっかりのび太に恐縮してしまった男は町から出ていこうとしますが、コーモンじょうの効果が切れてしまい、耳に綿を詰めて再登場。
警察でさえのび太にひれ伏す中、はたしてのび太は男を上手に町から追い出すことができたのでしょうか(ストーリーの先は描かれず)。
味は悪いが効果ばつぐん
のび太の表情から察するに、『コーモンじょう』は決しておいしい食べ物ではないようです。
ドラえもん18巻「コーモンじょう」P135:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ただしその効果はばつぐんで、相手が誰であろうと名乗るだけで完全に主導権を握ることができます。
相手に何かお願いする時や、ピンチに陥ったときなど活躍の場面が多そうなひみつ道具といえそうです。
似ているひみつ道具
『コーモンじょう』と似た効果のあるひみつ道具として『階級ワッペン』があります。
日本の軍隊の階級制度を取ったワッペンで、上の位の人に対して絶対服従、しかも自分で剥ぎ取ることができないという性質があります。
相手を支配する意味ではコーモンじょうと同じですが、ワッペンを相手に貼らなければいけない手間も生じることから、使い所が肝心ですね。
のび太の町、実は治安がよくない?
コーモンじょうで町を追い出された浮浪者もそうですが、のび太の町にはドロボウや押し売り、不良学生がたくさんいるようです。
ドラえもん18巻「コーモンじょう」P133:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
のび太の町は東京にある設定なのですが、日本の中心地である町にもかかわらず、決して住みやすい町とはいい難いのかもしれませんね。
のび太の町が東京にある証拠がこちら(郵便逆探知機)。