長く年月がかかるものを一瞬の時間に圧縮することができる『年月圧縮ガン』というひみつ道具を紹介します。
時間の問題、解決します
旅行先の秋芳洞で鍾乳石を傷つけて持ち帰ってしまったジャイアン。
天然記念物のため触れたり傷つけることを禁止されていることを知らなかったため、のび太の元に相談にきます。
『年月圧縮ガン』を照射することで長い年月が一瞬で経過し、ジャイアンの問題は解決しました。
ドラえもん44巻「ハワイがやってくる」P152:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ドラえもんはハワイ島に『年月圧縮ガン』を照射して日本からボートでハワイにたどり着く快挙を成し遂げたのでした。
ドラえもん44巻「ハワイがやってくる」P155:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
一瞬の時間に圧縮
『年月圧縮ガン』は気の遠くなる程長い年月を一瞬に圧縮する効果があります。
鍾乳石の成長を早めたり、日本に数センチずつ近づいていると言われるハワイ島を一瞬で近づけるなどに使われました。
ボタンで切り替え
『年月圧縮ガン』のボタンをマイナスに設定して照射すると時間の流れを逆戻しすることができます。
コミックの中では描かれていませんが、日本に近づいたハワイを元の位置に戻すためにマイナスに設定して照射したと考えられます。
都合よく作用します
例えばドラえもんがハワイに『年月圧縮ガン』を照射したのは、ハワイ諸島が乗った太平洋プレートが少しずつ移動して日本に近づいているという前提があったためです。
しかしハワイに向けて照射したからといって、どうやってプレート移動に限定して『年月圧縮ガン』の効果を出すのかは不明です。
ドラえもん44巻「ハワイがやってくる」P154:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
確かにハワイ諸島が近づきつつある現象の年月を圧縮する効果につながりましたが、同時にもしハワイ諸島が波の影響で少しずつ削り取られている事実があったらどうでしょうか?
日本に近づくことが優先されるのか、それとも島が無くなることが優先されるのか、そのあたりの具体的な選択方法は紹介されていません。
ひょっとすると『年月圧縮ガン』には音声認識の効果があり、それまでのドラえもんとのび太の会話内容から自動的に推定して効果を与えているかもしれませんね。
あまり細かい所まで現実的に考えすぎるとドラえもんの面白さも半減してしまいますので、考察はこのあたりにとどめておきたいと思います。