ペットペン

紙に書いた動物がペットになる不思議なひみつ道具がペットペンです。このペンで描いた動物は本物のように動いたりなついたりするため、飼えない動物や想像上の生き物さえもペットにできます。

紙の名犬誕生!

どうしてもペットを買うことを許してもらえないのび太にドラえもんが取り出したのはペットペン。これを使って紙に描いた動物は本物のように動き出すのです。

ペットペンの犬
画伯のび太のペット

ドラえもんプラス2巻「ペットペン」P172:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

犬が出来上がったものの飼い主に似てグータラな性格をしていて、友達みんなにもペットペンを広めるのび太なのでした。

紙から生まれるペットたち

ペットペンで紙に描くだけで誕生する動物たち。絵心のある人が使うと立派なペットがあなたのものに!あこがれていた動物を飼うチャンスですね。

ペットを飼いたくても「アレルギーがあって飼えない」「賃貸でペット禁止」「世話が大変」という理由で諦めている人には夢のような道具です。紙のペットなら飼育コストも最小限で済み、現実の動物では飼えない希少種や絶滅危惧種を手元に置くこともできます。

エサも紙に描くだけ

ペットペンの動物のエサも紙にペットペンで描いて与えればそれでOK。紙代なんてたかが知れていますし、育てる費用が大きく削減できるのは嬉しいことです。

ただし、動物への愛情を持って育てる必要がありますね。

エサまで紙に描いて用意できるというのは、ペットペンの世界観をさらに広げています。普通の動物なら食べ物の好みや栄養、保存方法まで考える必要がありますが、紙のペットなら必要なものをその場で描けるのです。飼育のハードルは一気に下がります。

とはいえ、便利すぎるからこそ「世話をしている」という感覚が薄くなる心配もあります。ペットを飼う楽しさは、かわいがるだけでなく、毎日面倒を見る責任とセットです。ペットペンの動物が本物のように動き、なつき、困った行動もするなら、飼い主側にも本物と同じくらいの覚悟が必要でしょう。

しつけは慎重に

紙から生まれたペットの排泄物は本物の動物のように周囲一帯が汚れます。たちが悪いことに、サインペンの排泄物なので拭いても拭いてもなかなか落ちてくれないのです。

ペットペンのおしっこ
後始末がたいへんだ

ドラえもんプラス2巻「ペットペン」P174:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

生まれたばかりのしつけをきちんとしておかないと、あとで苦労することになってしまうでしょう。本物のペットのように愛情を持って育てる必要がありますね。

空想の動物もあなたのペット

ペットペンさえあればどんな動物もあなたのペットになります。

スネ夫とパンダ
みんな絵が上手

ドラえもんプラス2巻「ペットペン」P176:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

スネ夫なんてパンダを飼っていますし、例えば恐竜やペガサス、ドラゴンなんかでもいけるわけです。周りに迷惑をかけるペットはもちろんダメですが、希少動物に囲まれる生活も悪くないかもしれませんね。

似た発想の道具として動物変身ビスケット動物ライトがありますが、ペットペンは絵を描くという創造的な行為から始まる点が独特です。ペットペンで描いた動物とすいとり紙を組み合わせれば、気に入らない場合でも簡単に消去して描き直すことができます。

絵が得意な人は有利

ドラえもんには絵が上手な人が多く登場します。スネ夫やしずかちゃん、出木杉くんにジャイ子、五郎くんという希少な人物まで様々。こういう人たちがペットペンとすいとり紙を上手に使いこなすことで楽しくペットたちと過ごす日常が描かれそうです。

一方でのび太は絵が苦手なことで有名ですが、そんなのび太でも犬を描けているところがほほえましいです。ペットペンは絵の上手さより、描いた動物への愛情が大切なのかもしれません。

創造力がそのままペットになる

ペットペンの魅力は、単に動物を飼えることだけではありません。自分の手で描いたものが命を持つように動き出すところに、特別な楽しさがあります。うまい絵なら立派なペットになりますし、少し変な絵でも、その変さごと個性として受け止められるかもしれません。

子どもにとって、自分の落書きが動き出すという体験は強烈です。紙の上でしか存在しなかった想像が、目の前で歩き、鳴き、甘えてくる。これはペットというより、創作物との共同生活に近い感覚です。絵を描くことが好きな人なら、毎日新しいペットを生み出したくなるでしょう。

失敗作にも命がある問題

一方で、ペットペンには少し考えさせられる面もあります。描き損じた動物でも動き出すなら、それをどう扱うべきなのでしょうか。気に入らないからすぐ消す、うまく描けたものだけかわいがる、という使い方を続けると、命の重みを軽く見てしまう危険があります。

もちろん紙から生まれた存在なので、本物の動物とまったく同じとは限りません。それでも、なついたり、動いたり、困った行動をしたりするなら、読者は自然と本物のペットのように感じてしまいます。ペットペンは楽しい道具であると同時に、作ったものへの責任を考えさせる道具でもあります。

のび太に似るペットの面白さ

作中で生まれた犬が飼い主に似てグータラな性格をしている点も見逃せません。絵の形だけでなく、描いた人の性格や気持ちまで反映されるのだとしたら、ペットペンはかなり奥深い道具です。スネ夫が描けば見栄っ張りなペットになり、しずかちゃんが描けばおだやかなペットになるかもしれません。

そう考えると、ペットペンは自分自身を映す鏡のような道具でもあります。どんな動物を描くか、どんな性格になるか、どう世話をするか。その全部に持ち主の個性が出ます。のび太の犬がどこかのび太らしいのも、単なるギャグではなく、この道具の本質をよく表しているように感じます。

飼えない動物を身近にできる

ペットペンがあれば、現実には飼えない動物も身近にできます。パンダ、恐竜、ペガサス、ドラゴンのような存在でも、紙に描けるならペットになる可能性があります。動物園でしか見られない動物や、空想上の生き物と一緒に暮らせるのは、子どもにとって大きな夢です。

ただし、大きさや性格まで自由に調整できないなら注意が必要です。ドラゴンを描いたら火を吹くのか、恐竜を描いたら部屋を壊すのか、気になることはたくさんあります。ペットペンは夢を広げる道具ですが、想像力が大きいほどトラブルも大きくなりそうです。

紙のペットでも家族になる

ペットを飼う喜びは、珍しい動物を持つことではなく、毎日一緒に過ごす中で関係ができていくところにあります。ペットペンで生まれた動物も、なついたり、甘えたり、失敗したりするなら、次第に家族のような存在になるでしょう。

のび太が最初は軽い気持ちで使っていても、描いた犬と過ごすうちに愛着が湧くはずです。紙から生まれたとしても、関わる時間が増えれば本物のように大切になる。ペットペンは、命の本物らしさがどこから生まれるのかも考えさせてくれる道具です。

絵を描く楽しさも広げてくれる

ペットペンは、ペットを飼う道具であると同時に、絵を描く楽しさを広げる道具でもあります。うまく描けたらうれしいし、変な形になってもそれはそれで動き出す。完成度だけで評価されないところが、子どもの創作遊びとしてとても魅力的です。

のび太のように絵が苦手な人でも、自分の絵が動けばきっと楽しくなります。うまい下手より、どんなペットにしたいかを考える時間が大切になります。ペットペンは、飼育と創作をひとつにした、かなり夢のあるひみつ道具です。

おすすめの記事