ピーアール

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のび太が100点を取った!

これは夢か幻か!あののび太が実力でテスト100点を取ったのです。

のび太の100点
光り輝く答案用紙である

ドラえもん25巻「な、なんと!!のび太が百点とった!!」P69:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

ところが、先生もママもドラえもんでさえなかなか信用してくれない現実に嘆くのび太は深く傷ついてしまいます。

ドラえもんが出した『ピーアール』はのび太の100点をテレビや報道の力を使って世間に公開します。

近所の人総出でのび太をお祝いしたり、挙句の果てに国民の祝日にまで制定されそうになるほどの効果があります。

結局『ピーアール』は途中で止められてしまいましたが、最後の最後にママだけはのび太の100点を心から喜んでくれたのでした。

のび太の100点を喜ぶママ
涙がで得るほど嬉しいのである

ドラえもん25巻「な、なんと!!のび太が百点とった!!」P77:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

日本人の群集心理をよく理解しているピーアール

人は第三者を介してまわってきた情報を信じやすい傾向があります。

特に日本人は周りに同調することが多い人種なので余計にその影響が強く、『ピーアール』は日本人の特徴をよく理解したひみつ道具といえます。

もっとのび太を信じて欲しい

のび太が100点を取ることは、普段ののび太の行動を見るとにわかには信じがたいことかもしれません。

それでも少なくともドラえもん一人くらいはのび太を信じてあげてもよかったのでは?と思います。

のび太のカンニングを疑うドラえもん
この一言はひどいよ、ドラえもん

ドラえもん25巻「な、なんと!!のび太が百点とった!!」P72:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

「とうとうカンニングしたか!」とまで言い放つドラえもんはお世話ロボットとしての自覚はあるのでしょうか。

「のび太だってもののはずみで100点を取ることだってある」という、言い訳というか傷口に塩を塗るような発言も見ものです。

幻ののび太記念日

国会で即可決された『のび太記念日』はとうとう幻に終わってしまいました。

もし本当にのび太記念日が存在していれば、これは歴史に残る偉大な成果と言わざるを得ません。

これまでの長い日本の歴史の中で個人の偉業を称えるための記念日は制定されておらず、それが初めてのび太の100点で実現しようとしていたのです。

いかに『ピーアール』の効果が強く、さらにのび太の100点がすごいことかわかりますね。

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