どんなに遠くのものでも取り出すことができる『とりよせバッグ』が登場!
コミックだけでなく大長編でも活躍するなど、ドラえもんのひみつ道具の中でも主要部類に入る1つです。
忘れんぼうの強い味方
物を置き忘れることが多いのび太のためにドラえもんが出したのが『とりよせバッグ』です。
バッグを開き、取り出したいものを思い浮かべながら手を突っ込むと、それが例えどれだけ遠い場所にあったとしてもバッグの中から出てくるというスグレモノ。
スネ夫の秘密の日記やジャイアンのおねしょ布団を取り出すなどし、みんなをあっと驚かせました。
ドラえもん11巻「とりよせバッグ」P133:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ひょんなことからのび太のママの手に渡ったとりよせバッグは、のび太を叱る時にいつでものび太を取り出すために使われることになりました。
物の大きさに制限されない
とりよせバッグはコンパクトな見た目をしていますが、そこから取り出せる物の大きさに制限はないようです。
ドラえもん11巻「とりよせバッグ」P134:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
上のコマでは大きな布団を取り出していますが、こんな小さなバッグから本来は布団が出るはずがありません。
ドラえもん11巻「とりよせバッグ」P135:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
さらに上のコマではバッグからのび太が出てきています。
中でうまい具合にサイズが縮小されていることが予想されます。
四次元ポケットに似ているとりよせバッグ
ドラえもんが持つ四次元ポケットは、使用者の念波を感じてふさわしい道具が見つかる特徴があります。
とりよせバッグにも似たような機能があり、頭で想像したものがドンピシャで取り出せるのです。
四次元ポケットはポケットの中に入っているものしか出てきませんが、とりよせバッグには制限がありません。
世界中のあらゆるものをバッグから取り出すことができるので、ある意味ものすごいひみつ道具といえるでしょう。
水も出せます
大長編『のび太の夢幻三剣士』では、襲ってくる敵を足止めするために川の水をとりよせバッグから取り出しました。
大長編のび太と夢幻三剣士P142:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
水であろうとなんであろうと、この世に存在するものであればとりよせバッグから出てこないものはありません。
現場はものすごい状況
とりよせバッグの中は世界のどこかの空間につながっています。
手を突っ込んで物を取り出そうとすれば、この世のどこかに自分の手が突然あらわれるのです。
ドラえもん11巻「とりよせバッグ」P132:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
その現場を見た人からすれば衝撃的なシーンですね。
ひょっとするとこれが神隠しの正体なのかもしれません。
モラルを持って使おう
とりよせバッグがあれば、家を一歩も出なくても生活ができます。
食料や日用品など、必要なものは全てバッグから出てくるからです。
もちろん勝手に持ってくるのはドロボーなので、ちゃんと代金を払うことは忘れずに。
人のプライバシーに関するものもダメだし、モラルを守って他人に迷惑をかけないことが大切です。