取り外し式のおへそを付けた人がゲラゲラ笑ってしまう『マジックおなか』。
どうしても笑いたい時に使える便利なひみつ道具です。
ジャイ子、漫画家への道
ギャグ漫画家をめざすジャイアンの妹ジャイ子。
心優しいジャイアンはかわいい妹の作品を読んだら必ず笑え!とのび太たちにおどしをかけます。
ドラえもん24巻「まんが家ジャイ子」P105:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
必死に笑う練習をしていたのび太を見かねたドラえもんが用意したのが『マジックおなか』です。
取り外し式のおへそを付けておなかボードに触れると本当にお腹をさわられている感覚になり、思わず笑ってしまうという仕掛け。
ところが間抜けなのび太は「これさえあればいつでも笑える」とスネ夫に自慢したが最後、スネ夫は『マジックおなか』を奪い去ってしまったのです。
ジャイ子がギャグ漫画からメロドラマに急きょ路線変更したことを知らず、『マジックおなか』を付けたスネ夫は悲しい漫画を読みながらゲラゲラ笑ってしまったのでした。
ドラえもん24巻「まんが家ジャイ子」P111:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
使い所が肝心なひみつ道具
触れるだけですぐに笑ってしまう『マジックおなか』は使い所が肝心です。
笑いたい時、そうでない時をしっかり見極めて仲間との連携が必要になります。
わざと笑っているようには見えないので、本当に笑わなければいけない時には大きな効果を発揮してくれることでしょう。
マジックシリーズ勢揃い
ドラえもんが出すひみつ道具には『マジック〜』というひみつ道具が多く存在します。
例えば
なんかはシリーズものの道具ですね。
遠く離れた場所から対象物に対して効果を与えます。
手で触れることなく相手に影響を与えるひみつ道具は未来の世界の主流なのかもしれません。
なんのためらいものなく拾うしずかちゃんのすごさ
スネ夫が最後のコマで大笑いしてしまったのは、庭先に落ちた『マジックおなか』を拾ったしずかちゃんが触れたためでした。
見た目は座布団のような形をしていますが、これが庭先にあるからといってためらいもなく拾うしずかちゃんの肝っ玉の強さにはビックリしますね。
ジャイ子、迷走中
漫画家を目指すジャイ子は子どもながら苦労して自分の進むべき道を模索しています。
ギャグ漫画から一転してメロドラマに変更するなど行動は大胆で、この切替のスピードが成功のカギになることは間違いないでしょう。
ジャイアンのジャイ子に対する深い愛情の助けもあり、ジャイ子は今後着実に漫画家への道を歩んでいくことになるのです。