植物に意思と知性を与え、移動できるようにする『植物自動化液』です。
かの有名なキー坊を生み出したひみつ道具ですね。
地球を救ったドラえもんとのび太
裏山で掘り起こされそうになった苗木を持ち帰り、『植物自動化液』でペットとして育てることにしたドラえもんとのび太。
ドラえもん33巻「さらばキー坊」P171:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
キー坊と名付け、一緒に勉強したり遊んだり、本物の家族のように過ごしていました。
同じ頃、地球環境の悪化をなげく植物星の宇宙人が植物を救うため、全ての植物を地球から奪う計画を立てていたのです。
キー坊の熱心な説得のおかげで100年間の猶予を得ることができたドラえもんとのび太は、必ず環境を良くすることを約束し、キー坊はさらに知見を広げるため宇宙人とともに地球を離れていったのでした。
ドラえもん33巻「さらばキー坊」P191:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
責任を持って育てよう
『植物自動化液』は植物に移動能力、知識、考える力を与えます。
ペットと同じようにしつけたり一緒に遊んだりできるのはいいですね。
最後まで責任を持って過ごしましょう。
そして大長編へ
地球を離れたキー坊は、大長編『のび太の雲の王国』で再登場します。
汚れた地球を浄化するための超大雨を降らせるノア計画を阻止するべく、植物星の大使としてドラえもんの命を救い、地球をも救ってくれたのです。
もしあの時『植物自動化液』を使ってなかったら、とっくの昔に地球は滅んでいたかもしれませんね。
のび太の無償の愛
そもそもの発端は、裏山で掘り返されそうになっていた苗木を保護したいというのび太の気持ちでした。
ドラえもん33巻「さらばキー坊」P170:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
植物がかわいそうで涙ぐむ様子は、のび太の何者にも対する無償の愛がそうさせたのでしょう。
しずかちゃんのパパが言っていましたね。「あの青年(のび太)は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる」と。
のび太がいたからこそ地球が救われたのです。