ジャイアンにいつもヘコヘコしているスネ夫は、実は内心でジャイアンのことをかなり嫌っていると思われるのです。
おもちゃやマンガを取られてばかりいるスネ夫の恨み・つらみに関する言動を集めてみました。
ジャイアンに対するスネ夫の嫌悪感はそうとうなもの
仲が良さそうに見えるジャイアンとスネ夫。実はスネ夫はジャイアンを毛嫌いしていると思われる言動が随所で見られます。
ドラえもん2巻P64:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『うわぁ、いやな所でジャイアンに会ったなぁ』
『正直太郎』を拾ったスネ夫がジャイアンに遭遇して出た言葉です。おそらくスネ夫はせっかく拾った『正直太郎』をジャイアンに取られてしまうと思ったのではないでしょうか。
ドラえもん2巻P70:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『やい、ジャイアン!はっきりいうけど、ぼくはおまえが大きらいなんだ。』
『実物立体日光写真機』でジャイアンの立体写真をつくり、日頃の恨みを晴らすべくバットで殴りかかるスネ夫。人目に付く場所でこれほど暴力的な行為に及ぶとは、そうとうストレスが溜まっているのでしょう。
ドラえもん2巻P94:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『あのばかやろう、まぬけのウスノロの、よくばりの、トーヘンボク』
『タイムふろしき』を持ったままどこかに行ってしまったジャイアンへの悪口のオンパレード。
よくこれだけペラペラと悪口が出るものだと感心します。走りながらブツブツ言い続けていますし、恨みが止まらないのでしょう。
ドラえもん27巻P121:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『日ごろのうらみをはらしてやるのだ』
スネ夫本人が口に出して恨みがあるとハッキリ明言しています。
『本物電子ゲーム』でジャイアンをゲームのように操作し、わざと落下物にぶつけて嬉しそうに遊ぶスネ夫の様子は恐怖すら覚えます。
ドラえもん30巻P109:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『おまえなんか町の公害だぞ!』
コーラで酔っ払ったスネ夫がジャイアンにぶつけた本音。強烈です、強烈すぎます。いくらジャイアンが凶暴だとはいえ、町の公害とまで言われてしまってはジャイアンも涙が出てくるのです。
ドラえもん39巻P99:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『わがままでいやしくて、よくばりでらんぼうで下品で最低の男』
人の思考を読むことができる『さとりヘルメット』を手にしたジャイアンがスネ夫に本音を問いただしたところ、出るわ出るわスネ夫の気持ち!ここまで嫌うのはかなりだといえます。
ドラえもん42巻P83:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『ツーカー錠』でスネ夫の気持ちがすっかりジャイアンに伝わってしまった時の様子。なんと言っているかはわかりませんが、スネ夫のことなのでまぁなんとなく想像はつきますよね。
ドラえもんプラス1巻P52:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『みんなでジャイアンをのけものにしようよ』
あまりにも乱暴するジャイアンをこらしめるため、みんなでジャイアンをのけものにしようと提案。恨みの深さが伝わってきますね。
ジャイアンの歌に対する極端な嫌悪感
スネ夫はジャイアンの歌に対して特に強い嫌悪感を抱いているようです。
ジャイアンの歌に困っているのはスネ夫だけではないものの、ここまで強い負の感情を表現する人はいないでしょう。
ドラえもん12巻P30:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『うんざりだなぁ。ばかのごきげんとるのもらくじゃないや』
ジャイアンの歌声を嘘でおだてていたスネ夫ですが、『ウラオモテックス』のせいで本音しか出ず、こういう事を言ってしまったのです。
ドラえもん10巻P8:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『はためいわくなことをやめさせられないか』
ジャイアンが予定しているコンサートをなんとかやめさせる方法がないか議論するとき、スネ夫の口をついて出た本音です。
ドラえもん14巻P21:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『これいじょうあのひどい歌をききたくなかったからさ』
ジャイアンには絵の才能があると嘘でおだて、歌をやめさせるスネ夫の作戦。
戦略としてはよかったのかもしれませんが、わざわざ口に出して言う必要はありませんよね。
ドラえもん30巻P108:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『へたくそをへたくそといってなにが悪い、へたくそ!』
『ホンワカキャップ』の影響でコーラで酔っ払ったスネ夫がジャイアン本人に対して言った強烈な一言!
ジャイアンもここまで面と向かって言われると反論のしようがありませんね。
ドラえもん39巻P73:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『ウエ〜、あのバカ本気でやるつもりなのか』
コンサートを開催しようとするジャイアンにスネ夫が放った言葉。
『ジャストホンネ』を飲んだせいで本音しか話せなくなった影響です。
ドラえもん39巻P141:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『ジャイアン殺人事件』
ジャイアンのひどい歌を録音し、夜中にこっそり聞かせてじわじわ元気を奪って殺人を計画しているとスネ夫が推理したのです。
ジャイアンの歌を殺人事件の凶器とまで考えるスネ夫の発想力に脱帽です。
とはいえ、ジャイアンの歌は吐き気を催したり頭痛がするなどある意味凶器ですが(ジャイアンの歌の検証はこちら)
ドラえもん43巻P32:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『あのひどい歌がしみついたら、二度とこの家に住めなくなるよ』
自分の家がジャイアンのコンサート会場になることを死んでも阻止したいスネ夫の本音が飛び出た瞬間です。
歌が染み付くとはいったいどういうことなのでしょうか?家に入るたびに気分が悪くなるとか?
自分が上の立場になったら威張り散らす
ジャイアンがいない場所だったり、ひみつ道具の効果でジャイアンが一時的に弱くなったとき、スネ夫の本領が発揮されます。
自分より弱い立場の人に対して容赦しないスネ夫の言動を集めました。
ドラえもん2巻P186:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『きみほどばかなやつないないね』
もしこの手紙を出したらどんな返事がくる?を検証する『返事先どりポスト』を使い、スネ夫がジャイアンに架空の手紙を出すシーンです。
本当に出すわけではないので思い切った本音を出していますね。
ドラえもん4巻P93:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『今日からおまえなんかにペコペコしないの』
『友情カプセル』を使ってドラえもんを自分の家来同様にしたスネ夫。ひみつ道具のおかげで立場が上になったと思ったスネ夫はジャイアンに強気の態度に出るのです。
ドラえもん23巻P49:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『ジャイアン、おとなしくなったんだってな』
ジャイアンが『かんにんぶくろ』に怒りを溜めておとなしくなったことをいいことに、後ろから蹴り上げるスネ夫の大胆な行動が描かれています。いくらジャイアンが寛大になったとはいえ、こんなことをされていい気分になる人はいないでしょう。
ドラえもん23巻P56:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『あかんべー、後ろから蹴る』
ひみつ道具『まあまあ棒』でジャイアンの怒りを沈めこむことが可能になったスネ夫はやりたい放題。いじめの限りを尽くします。
ドラえもん32巻P108:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『これからは僕の子分になっていうこときくんだぞ』
ジャイアンの身長を『だるまおとしハンマー』で小さくしたのをいいことに親分気取り。この後すぐにジャイアンにハンマーを取り上げられて立場が逆転してしまうのですが。
ドラえもん34巻P109:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『ジャイアンを思いっきり足蹴り』
のび太がジャイアンを『たましいふきこみ銃』で操って日頃の恨みを晴らしていたとき、その様子を見たスネ夫がジャイアンが弱かったと勘違いし、調子にのって蹴るシーンです。
弱いとわかった瞬間に全力で攻撃をしかけるスネ夫本来のやり方でしょう。
ドラえもん36巻P78:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『バットで思いっきり殴りかかる』
人の怒りをなだめる『シズメバチ』を手にしたスネ夫はバットでジャイアンを襲い、怒ったところをシズメバチで対処しようとしました。
一歩間違えると殺人にもなりかねない危険な行為です。
ドラえもん39巻P58:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『ジャイアンの絵を思いっきり踏みつける』
道路に描かれたジャイアンそっくりの絵をこれでもかという程に踏みつけるスネ夫。実はこれ、『厚みぬきとりバリ』でぺちゃんこにされたジャイアン本人だったのです。
ドラえもん42巻P160:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『怒らせるためわざわざ野球ボールをぶつける』
『感情エネルギーボンベ』を満タンにするため、スネ夫はあらゆる手でわざとジャイアンを怒らせます。野球ボールはぶつけるわ悪口を言うわ、やりたい放題です。
ドラえもん43巻P104:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『ジャイアンが捨てた0点の答案をわざわざ張りだす』
ジャイアンに恥をかかせるため、ジャイアンがゴミ箱に捨てた0点の答案用紙を拾ってわざわざ壁に貼りました。嫌がらせにも程があります。
ドラえもんプラス6巻P73:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『ジャイアンの標本にあっかんべー』
『標本採集箱』でつくったジャイアンの標本に対して誰よりも先にあっかんべーをかましています。作り物だとわかっているからこそ恨みを晴らす瞬間だと察したのでしょう。
ジャイアンの容姿を基本的にバカにしている
世界一のナルシストでもあるスネ夫は醜いものに対して嫌悪感があります。
スネ夫にとってジャイアンは美意識に反するものであり、ブサイクな顔を見下しているのです。
ドラえもん10巻P125:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『君の顔はもともとおかしいんだよ』
ひみつ道具のおかげで強くなったスネ夫は気が大きくなってジャイアンの見た目に対する本音をぶつけます。
ドラえもん29巻P70:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『みかけはこわそうだけど、じつはほんとうにこわいんだ』
怖くて凶暴な見た目をスネ夫は内心見下しているようです。
ドラえもん44巻P37:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『(恋に悩むジャイアンに向かって)なにしろあの顔だもんね』
気になる女の子と仲良くなりたいのに自信がないジャイアン。どうにかできないかのび太とスネ夫に悩み相談していたとき、ついスネ夫の本音が飛び出ました。
ドラえもん44巻P42:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『飼い主ににるんだね、やっぱり』
好みの女の子に愛犬ムクを利用して近づこうとするジャイアン。その時にムクの様子を見たスネ夫が放った一言です。
日頃からジャイアンの行動やマナーを良く思っていないスネ夫だからこそ出てくる言葉ですね。
スネ夫のジャイアンに対する恨みは続く
基本的に卑怯な行動を繰り返すスネ夫は、実はジャイアンにかなりの恨みを持っていることがわかりました。
これだけ嫌っていても一緒に行動を共にするのは、ジャイアンの優しい性格を知っているからなのか、それともドラえもんのひみつ道具目当てなのか、真相はわからないままです。